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数を使ったタイプフェイスの誕生
コンピュータが普及する前からグリッドや基本的な幾何図形を基礎としたタイプフェイスは存在していました。フランス王室用にサンセリフ体「Romain du Roi」(1695年)[ロマン・デュ・ロワ=王のローマン体の意味]は、それ以前に制作された書体を計測、参考にし数値を用いて制作された最初の書体です。
合理性の追求
Joseph Albersが制作した「Kombinationsschrift」(1928)[=組み合わせ文字の意味]は10個の限られたかたちのみから構成されたタイプフェイス。またバウハウスでのタイポグラフィはここにもまとまっている。
コンピュータ・ディスプレイによる制限
1960年代にCRTディスプレイが普及してきます。たとえばGaramondのようなサンセリフ体がきれいに出力されない問題がありました。そのデバイスに適したタイプフェイスが必要だったわけです。Wim Crowelは低解像度ディスプレイに適した実験的なタイプフェイス「New Alphabet」(1967)を発表した。
80年代に入るとMacintoshが発売された。タイポグラフィ関連だとプロポーショナル・スペーシング(各文字が固有の幅を持つ)が革新的だった。Susan KareはMonaco, Genevaなどなるべく水平垂直、45度の線を意識したタイプフェイスを制作した。有名なアイコンはタイポグラフィの範疇を超えるが、制約の中から生み出された作品といえるだろう。
現代の表現
現代では、これまでのモジュール化や幾何学的な特徴をといれ進化している。日本でも雑誌などでよく用いられていたNormのReplica。MuirMcNeilによる「System Process Form」では複数の幾何学的タイプフェイスを重ねたレイヤーによる新たな表現。Karel Nawrotもこれまでの系譜を継承する存在でしょう。
Practice
グリッドをベースとしたタイプフェイスを制作してみよう。
- A-Z (a-z)
- 0-9
限られたルールの中で創造性をいかに出すことができるのか。